基本は日帰り・ご近所さんへの旅鉄訪問記

本家ブログ「どこへいけば苦しみを愛せる」の鉄分ブログ。日帰り旅鉄の薄口訪問記。

西武池袋線・幻の飯能短絡線と天覧山駅跡

こんばんは。梅雨になってフィールドワークの機会が減ると思われますので、まだ記事にしてないトピックの消化ができたらと思っています。

今回は「西武池袋線・飯能の2つの幻。旧天覧山駅と短絡線」です。


それは、元加治の「ムーミン公園」に行こうと調べていた時に、たまたま目にした地元の人の散歩ブログ記事でした。

スイッチバック飯能駅を通らずショートカットをするために、線路を敷設するだけになったところで未成線になった「飯能短絡線」のことは知っていました。

しかし、東飯能〜高麗間に天覧山の観光のための駅、「天覧山駅」が短期間だけあったというのは初めて知りました。
駅があった期間は「上り屋敷」や「西鷺宮」と同じ頃とか。

グーグルマップにも載ってないスポットですが、今のR299バイパス沿いの「しまむら」の裏側あたり。
今は住宅で埋まってますが、かつてはもちろんバイパスはなく、狭い国道であたりは田んぼでした。


敷地は金網で入れなくなってるとはいえ、ホーム跡の盛土の痕跡とかつての駅前に植えられてたさくらの木が一本残っている。
そんなとこあったかなと思いましたが、写真があるし飯能駅からバスか徒歩で行ける距離とか。

それならば短絡線と合わせて機会があれば行ってみようと思っていたところに、武蔵丘の電車フェスタに行けることになったので、合わせて訪ねてみました。

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週末に出かけるなんて10年ぶりくらいか? 電車は「ホリデー」満載でした。

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イベントのメインの一つ。「ぐでたま」ショー。

午前中は電車フェスタを楽しんで、飯能へ移動。まずは旧天覧山駅を探索することにしました。
しかし、その天覧山入り口へ行くバスが目の前で発車してしまうという不運。

グーグルマップで所要時間を調べると、頑張れば歩けそうなので町歩きをしながら歩いて目指すことになってしまいました。
しかし、そこは地元近く住み。実家からよく名栗や秩父にツーリングに行ってたので、まったくわからないわけでもないので。

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マップを見ながら歩いて行くと「らしい」場所に。
確かに写真で見たように金網で入れなくなってますが、石積みがあり。土盛りらしきものが。

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資料と同じ風景が。どうもここが「旧天覧山駅跡」らしいです。

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反対側から。


駅前っぽいところに年季のある一本木があります。
また、道がカーブしてますが、不自然に広くなってます。

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この不自然な広さとロータリーっぽさが気になります。

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そしてこの大きな木が保存されてる一本木?

とはいえ、他の廃駅同様なくなったのが終戦の年ですし、線路の付け替えが行われているので「そう思え」の域ですが。
ガイドになった記述には、駅前から天覧山の登り口まで一本道になってるとありました。

しかし、再開発により元国道との交差点から数十メートルのところで公共施設の敷地になって消えていました。
反対側に行ってる人がいないので、どうなってるか回り込んで行って見ましたが、住宅の前で行き止まりになってました。

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バスが走る元国道に戻ると「ここら辺までくると、やっとツーリングらしい気分になったなあ」としみじみ。
バス停まで行って時間を見ると、予想どおりなので仕方なく歩いて東飯能に出ることに。


夏日で暑かったので東飯能の駅で休もうと思ったら、駅ビルになって「まるひろ」がある割に何もない!
仕方なく、駅前のコンビニで飲み物を仕入れ自由通路で小休止。

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東飯能駅が複線の用地を持っているのがわかります。


そこから見ると、八高線西武線の間に広がる空き地がよくわかります。
この空き地が未成線となった「飯能短絡線」です。

この飯能短絡線はその名のとおり、スイッチバックになってる飯能駅を通らずに貨物列車や特急列車を東飯能に向かうようにするために計画、着工されました。

しかし、最も必要としていた飯能での機回しをなくしたかった貨物列車が、輸送事情の変化で廃止されたため複線の用地は無用の長物となって放置されたままになってます。


しかし、R299ユーザーの一人としての意見ですが、貨物列車が廃止された時にはバイパスが全通してなかったので、狭い市内や八高線に沿った広いとはいえない県道を多くの大型ダンプが通り抜けるという極めて危険で問題でした。

実際、そのルートを通ると必ずダンプに囲まれて登り坂では低速、下りは高速で危ないったらありゃしませんでしたから。

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R299の踏切の中より。


脱線しましたが、その敷地内を横切る道路がR299の踏切。
この踏切がまたかつての鬼門で、ひどい時は元加治駅との間くらいまで渋滞が度々起きてたところです。

ここもさすがにバイパスができて、目に見えるほど交通量が減ってました。

一休みしてたどって見ます。ほとんどの区間で並行する道路があるので簡単にたどることができます。ちなみに予定地だったところは当然ながら私有地なので立ち入り禁止です。

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見ると、確かに線路を敷設して架線を張れば完成という状態です。しかしこれは西武の謎の一つですが、ここに限らずこういう放棄された土地でも手放さないんですよ。だから何か野望があるんじゃないかと考えてしまいます。

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歩いてみると確かに飯能経由よりはるかに短いのがわかります。

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どこでも所有してる土地があると変電所を作ってあるような。

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複線化に際して合流部の土地が使われてるというか、上下線が膨らんでる意味は?


合流地点まで行って見ると、意外や意外、飯能駅が遠かったのです。
今度はなるべく池袋線に沿って駅を目指します。

南側は新興住宅地ですが、線路を渡って北側に行くと路地が右に左に曲がったややこしい道。
ここまで旧市街地が続いているようです。

一番謎の土地は中が見えないくらいの高い壁に囲まれ、鉄の門が閉まってた一角。
マップえお見ても何も書いてない謎の土地。なんだろう?

しかも駅ビルの周りは再開発されていないのに驚き。広い100円パーキングがいくつもあり、島のように家や店が点在してるという。
町を歩いて思ったんですが、意外と飯能の街も旧市街地はカオスなのです。

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おそらく駅ビルとバスターミナルは、機回しやヤードがあった関係で広い敷地があったので、自社所有の土地に作ったのではないかと。

その機回し線は、駅の奥にある消防署の敷地まであった記憶があるし、そういう記述がありました。
その跡は今、消防署の緊急車両出入り口になってるようです。

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ここに機回し線の踏切があったという。


池袋や西武秩父から続いてる線路の終点を見届けて、帰路につきました。

 

 

飯能編はそんな感じです。読んでくれてありがとうございます。