基本は日帰り・ご近所さんへの旅鉄訪問記

確認より発見が目標の旅鉄と気まぐれ街歩き薄口日記の2本立てですよ〜

弘南線と五能線の旅・前編

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朝の弘前駅

こんばんは。いよいよ五能線乗り歩き編です。構想25年ようやく念願がかないました。

その前に旅の宿に愛用してる「東横イン」ですが、朝6:30〜サービスの朝食があるんですね。実質一泊朝食付きの値段になるんでコスパがいいんです。

それに普段は8時でも起きるのが辛い私ですが、旅に出ると早寝早起きの健康的な生活になるんです。不思議です。
朝食サービスはいいんですが、時間が遅くなるとなくなってきたりするので7時前くらいにフロアに。

朝は軽いのですぐに食べ終わって出かける支度をしても、まだ8時になる大分前。
この時間なら弘南鉄道をオプションで乗りつぶしできるではないかとうわけで早々にチャックアウトしました。


なんせ目的の五能線の列車は10時半近くまでないのですから。


弘南線弘前駅もビルの中。1Fの隅に間借りするようにありました。
時間的に黒石まで行けそうなので、完乗できそう。

電車はステンレスの昔の東急の電車っぽいです。
まだ時間が早いのでガラガラ。

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お客はパラパラと。最近のトレンドは半自動ドア

運動公園前までは市街地ですが、ローカル私鉄独特ののんびりスピードで建物の隙間なんかを走っていきました。
市街地を出ると、弘前盆地の田園風景の中を快走していきます。

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乗り心地の悪さもローカル私鉄の味です。
地図で見ると盆地の端の方を通っている感じです。

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今日は岩木山が見えました。

もっとりんご畑の中を走ってると思ったんですが、意外と田園の中が多かったです。
また「〜高校前」という駅が多かったので、主なお客は通学の高校生ということがわかります。

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途中の駅には引退した車両たちが。

黒石の街に入っていくと終点黒石。

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かつて奥羽本線の川部から黒石線が通っており、廃止対象になった時にこの弘南鉄道が引き受けました。

非電化路線だったので専用の気動車を購入し、黒石駅を統合して一貫経営したのですが乗客が伸びず、赤字は減らないどころか増えていく一方だったので、本体の経営を脅かしかねないということで廃止されてしまいました。


一見すると循環路線が完成したので便利になったように見えたのですが、東京と違って弘前の吸引力が圧倒的に強かったためでしょうか。

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一応地図では駅と一体になった広場が跡地になってるんですが、説明も記念碑もなし。

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広場から続く敷地があとっぽいんですが...。

一応駅を出た広場のようなところが、旧黒石駅跡とあり、線路があったと思われる方向へ歩いてみましたが、痕跡は何も残っていなかったです、もはや「そう思え」となってしまっていました。

 

バスでもあれば川部へ出ようかとも思いましたが、「一応走ってます」という本数しかないので、電車で弘前まで戻りました。
メインアクト前のゲストみたいなミニトリップでした。

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JRの駅に入るといよいよ1020発の深浦行きで五能線の旅が始まり。もちろん川部でのスイッチバックと海が見える方向を考えて席を確保。

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五所川原までは、お客も多く住宅がそれなりに切れないで続いてました。これは意外でした。実は青森、弘前に続く都市って五所川原なのでしょうか。

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五所川原を出ると、りんご畑の中を走りました。お客さんの大半が五所川原で降りてしまったので、車内は旅行者ばかり。

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ローカル線に乗ってるなあって気分になります。

そんなのんびりムードで鯵ヶ沢に到着。天気が悪っかったせいか日本海の海の色はイマイチ。

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鯵ヶ沢に近づくと日本海が見えてきました。

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鰺ケ沢駅。ここで小休止。

ここで15分くらい止まるのでホームに降りて散策。

リゾートしらかみ1号と交換です。

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昔だったら入場券を買ったりスタンプを押したり結構忙しかったものです。
ここの駅も高台にあるので眺めはとてもよかったです。


この時点で千畳敷で降りてバスで戻ってくるって決めてたんで、駅の外はいいやって。
この先は5往復しかない難路ですが、並行してバスがあってんで行きつ戻りつで二度味わえます。

ネットって便利ですね。
なかった頃は並行してバス路線があるといっても、時刻表に載ってないからどこを走るのかや時間はどうかなどわからなかったですから。
調べようがなかったから、簡単に途中下車なんてできませんでした。


鯵ヶ沢から岩館の間が海岸線の岩や砂浜が綺麗な五能線の見どころです。
そんなこともあってか、鯵ヶ沢から親父の団体が乗車。組合かなんかの集まりか?

せっかく静かに車窓に浸ろうと思ってたのに、酒盛りでうるせえ。

 

地図だと海岸ギリギリを走ってるようですが、地形に合わせて内陸に入ったり高所を通ったりするので、海岸を走ってる国道よりも車窓がいいと思います。


降りようと思ってた千畳敷で下車。一緒に乗ってたうるさいグループもおりました。

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仮設の駅のような千畳敷駅。

ここは沿線随一の観光名所のようで、多くの車が止まって海岸を歩いてる人もいます。

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地盤の隆起や浸食によってできたようなところです。

「しらかみ号」でも散歩タイムがあるそうですが、のんびりは歩けないでしょう。
とはいえ、私もバスがあるので時間を気にしながら散策。っていうか、ちゃんとくるかまで心配でした。

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岩の陰に小さなお地蔵様が。

それでも意外にいい場所を見つけられました。

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五能線の線路の脇に小さな湧き水の滝があったとは。

バスも時間どおりにやってきました。例によってマイクロバス。で、乗客がいなかったので私が乗って貸切状態になりました。


このバス利用が大正解。先に書いたように五能線が地形に合わせて高いところや内陸に入って行きましたが、このバスも海岸の国道をベースに走っていきましたが、国道から外れて旧道の集落を通るので、これまた一味違う車窓を楽しむことができました。

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割と集落はあるのですが、人が出ていません。集落ごとにバス停がありますが人がいないのノンストップ。景色を撮る余裕もありません。

やっぱ過疎だなあと思いましたが、後で意外なことに出くわしました。
ずっと細い旧道を走っていると、やっと一人ばあさまが乗ってきました。

結局お客2人で鯵ヶ沢の駅へ。
こういうマイナー路線バスを組み合わせるとルート的に面白くなりますね。

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再び鯵ヶ沢の駅へ。


ちょうどお腹も減ったので、駅のそばにあるほぼ唯一のショッピングセンターへ入ってみました。

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まあ、驚きです。入ってみると街のスーパーと変わりません。道中人が全然いなかったのにどこからこんなに人がっていうくらいの買い物客が。


このギャップにも驚かされました。
まあ、ほとんど全員近隣からマイカーでしょうけど、この店だけ別世界のように賑やかだったのです。


長くなってしまったので、今回は弘南鉄道五能線乗り歩きの前編とします。

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まだ半日ですが、なかなか内容の濃い旅になりました。今回も読んでいただきありがとうございます。