都内レア物件・高田馬場駅人力ホームドア
西武新宿線高田馬場駅といえば早稲田へのバスが出てる学生の多い駅。
そして、地下鉄東西線、JR山手線の乗換駅として西武線全体で二番目に乗降人数の多い駅です。
なので朝のラッシュ時の上り、夕方のラッシュから終電まで下りが非常に混雑します。
しかし、上り・西武新宿方面のホームはともかく、下り線のホームの狭さによる危険性が問題になってました。
少しずつ線路を動かしてホームの拡張が行われましたが、スペースに限りがあるために混雑時の接触事故のリスクは解消できませんでした。
何しろ、夕方の一番混む時間だと、急行待ちの列がホームいっぱいに並んでいて、後ろの車両に乗ろうとすればホームの恥すれすれを歩くことになるんです。
上り列車と体が30cm離れてなかったことなんてザラ。電車が走り出した時よろけようものなら接触して跳ね飛ばされる命がけの状態でした。
その危険な状態を解消するにはホームドアの設置が一番ですが、使うのは朝のラッシュの4ドア車が到着した時、両側のドアを開けて降車してもらう時と、夕方以降の下りホーム混雑時くらいです。
その特性に合わせて設置されたのが、全国でも珍しい「人力ホームドア」です。
なぜ人力かというと、普通のホームドアが電車の到着時にモーターで開くのが普通ですが、高田馬場駅のそれはただのドアです。
ラッシュ時の下りホームはガラガラなので、下り線の反対側は降車臨時ホームになっており、時間を決めて衝立てと言っていいようなホームドアを駅員さんが開け閉めをしてると思われます。
そして、4ドア車は朝ラッシュの時は両側のドアを開けて降車時間短縮をしてます。しかし3ドア車は位置が合わないので開きません。なのでドアが開いてても転落の危険はまずないでしょう。
そして夕方からの混雑時は衝立てになるので、上り電車との接触事故のリスクはなくなりました。
稼働率が低いので低コストで設置できるアイディアものです。