都心の「秘境駅」をめぐる
こんばんは。GWに「ゆいレール」開通によって、タイトルを返上していた「最南端の駅」「最西端の駅」を奪還しようと沖縄に行こうと考えました。
しかし、LCCもJALも大して変わらない飛行機代の高さ。ホテル代も高いので10万を軽く超えそうだったので断念。
代わりに近場で素材探しでもしましょう。って感じです。
先日、都内の秘境駅「越中島」の記事を書きました。
どうせなら、都内最強駅を全部訪問してみましょうと。
まずは、他を寄せ付けぬ都心の秘境駅。ゆりかもめ「市場前駅」。
2年くらい前、まだ駅よりも豊洲市場が騒がれてる時におとづれました。
その日は豊洲PITでライブがあったので、その前に。
ここは、駅名が示すように豊洲市場のための駅。
それ以外は何もないので工事関係者か見物にくる人くらいしか利用者がいなかったのです。
もう夕方で工事の時間も終わってたので降り立ったのは私一人でした。
駅からは工事中の豊洲市場がよく見えます。
ゆりかもめの駅は全部自動なので、無人の中を自動放送が流れたり、エスカに近づくと動き出したり。
なかなかサイバーパンクな体験でした。
そして、「越中島」ができるまでディフェンディングチャンピオンだった京浜東北線「上中里」。
ここは知ってあまりに意外で驚いたんですよ。
ここの存在感の薄さは降り立って見てわかったのですが、田端から続く山の手の台地の端。
駅は崖を削って作られており、駅を出ると駅前広場はなくすぐに道。無理矢理感満載です。
反対側には東北新幹線の高架。その先には広い車両基地が広がっています。
乗降者数が少ないとはいえ、そこは都心。郊外の中堅駅並みにお客さんはいるので越中島みたいに人がいなくなるってことはないです。いかにあちらが少ないかを実感できますが。
駅を出ると王寺方面に遊歩道があり、山側に滝野川公園があります。寄り道スポットとしてはこれくらいでしょうか。
ちなみにその遊歩道、紫陽花の季節には斜面に咲く紫陽花がきれいだったような。
東京メトロ最強駅という「西ヶ原駅」は、滝野川公園の反対側なので、公園を横切って本郷通りに出ます。
R17号なので、堂々とした幹線道路なのですが意外に交通量が少なかったです。
少し王寺方面に歩くとK察署の隣に入り口が。
付近は普通に住宅地なので、なんで利用者が少ないのかわからないです。
ただ、この「西ヶ原駅」と「上中里駅」は至近距離で隣接してるので、上野方面に行く京浜東北線の利用が多いのかもしれません。
駅に降りて行くと、越中島駅並みかそれ以上に人がいません。
ガランとした構内にお客さんが数えるほど。電車がついても降りたのは数人程度。
う〜ん、納得。って感じです。
次の王子で下車。急に都会に戻った気分です。
最後に行くのは「尾久駅」。一般的には地味な存在だと思いますが、「鉄」な人たちには有名だと思います。
隣接してる尾久車両センターは元尾久客車区。
今はなき、上野駅発の北海道・東北・北陸方面の夜行客車列車が、ここから全国唯一の後部(前部か?)ドアを開けて簡易運転機による推進運転で入線するシーンが思い出されます。
個人的には上野を発車して最初に通過する駅なので、旅に出るって気分が盛り上がるし、帰りはここを通過して山手線が見えると「帰ってきた」って感慨にふけったものです。なので印象深い駅なのですが。
尾久駅は東北線の電車しか通過しないので、先の赤羽まで行って降り返さなければいけません。でも、それだとロスが多いのでmapで調べたら王子駅前から都電で荒川車庫前へ行き、そこから歩いて10分弱なので都電で移動。
荒川車庫前は文字どおり都電荒川線の車両基地が隣接してるとこで、一部は公園のようになっていて、かつて活躍した古い車両が静態保存されてましたが、公開時間を過ぎていたので残念。
mapを見て尾久駅方面へ歩きます。ほぼ直線なのでわかりやすいです。
この辺もかつては下町の街並みと小さな町工場が並ぶところだったはずですが、やはり高層マンション化が進行中。
工場も鉄骨造りのビルになって「らしさ」がなくなってました。どちらかといえば飯田橋の印刷製本所が集まるあたりに風景が似てるかなという感じ。
割とすぐに駅のホームの近くまで出ましたが、駅舎がどこかわかりませんでした。
階段のある方に歩いて行くと、突き当たりに駅舎が。
なるほど、道路から引っ込んだ所にあるので確かにわかりづらいです。
実は、上中里からも直線距離は近いのですが、新幹線の車両基地と尾久車両センターを横断しなければならないのですが、mapに横断する道が載ってなかったので。回り道すると結構な距離に見えましたので。
すぐに上野行き電車がきたので上野へ。
こちらから山手線が見えると、旅から帰ってきたような気分になりました。
運よく地平ホーム着の電車でした。
もう昭和な雰囲気がまったくなくなってしまいましたが、今も残る吊り案内板がかつての雰囲気を思い出させます。