山梨日帰り旅・part2、旧大日影トンネル
こんにちは、すっかり寒くなって外に出るのが億劫になってしまいます。
でも、雑草や虫のいない春先までの間は雪がないとこなら廃鉄や水辺巡りにはいいんですよね。
休みの日には頑張って出かけたいです。
山梨日帰り旅のPart2は、日を改めて勝沼の「旧大日影トンネル」を見に行きました。
このトンネルは中央本線の線路付け替えによって、使われなくなった中央東線全通時からの歴史あるトンネルです。
鉄道遺産として去年までは中を歩いて通り抜けられたのです。
しかし、崩落の危険があるということで立ち入り禁止になりました。それまでは名所として地図に載ってましたが、いつの間にか消えてました。
やはりどこもそうですが、こういう過去の遺産を安全に維持・管理するには莫大な費用がかかるので、戦争遺産などを維持してる自治体や有志の人は大変だと思います。
最寄駅の勝沼は特急が止まらないので、大月まで時間短縮も兼ねて、かいじ号。
そこから先は普通列車。
坂の途中にある「勝沼ぶどう郷」駅は元スイッチバックで、あとは休憩スペースとかになってます。
猫の額ほどの駅前色場には、暇そうなタクシーが休んでいました。
その道を線路沿いに山の方に入っていくと見事なレンガ積みの旧線の橋台跡があります。
もともと観光施設だったため、道の痛みはまだそれほどでもありませんでした。
道なりに登っていくと線路が引いてある鉄道公園のような場所に出ます。
そのレールは「旧大日影トンネル」の中まで続いていますが、入り口には厳重な柵が。
やはり漏水と経年劣化が閉鎖の原因でした。
これを直すには莫大な費用がかかるため、自治体だけではお金が出ないのでしょう。
とはいえ、中には入れませんがトンネルそのものにはすぐそばまで近づいて見学できます。
歩道にはトンネル工事の様子や蒸気機関車時代の写真が説明と共に貼ってあります。
レンガと石積みのトンネルは、やはり美しいです。
昔の建造物には機能と同じくらいに、造形にこだわっていたんじゃないかといつも思います。
中を覗くと蒸気機関車時代についたと思われるスス汚れまで残っています。
すぐそばを現在線が通っており、かいじ号や普通列車が新トンネルへ入って行きますが、コンクリートで固めてあるだけの機能一辺倒の現在線は味気ないです。
ここから駅に向かう平らな場所が、どうも旧駅があった場所のようです。
ホーム跡があったり、中央本線の列車を牽引したEF64が静態保存してあります。
しかし、野ざらしで置いてあるので痛みが心配です。
将来に渡って鉄道公園として保存を考えているのなら、痛みがひどくならないうちにせめて屋根をつけておくべきでしょう。
駅に戻って、上り列車に乗り以前から気になっていた笹子へ移動しました。
勝沼といえば温泉とぶどうですが、温泉は山の上の方だし、ぶどう狩りは逆に盆地の下の平地なんですよね。
続きます☆
今回も読んでいただきありがとうございます。