京急・黄金町「観光地横浜のダークサイド」
こんばんは、いつも夜中の更新になってしまってます。
京急の人気はすごいですね。
第一ブログも含めpv数最高を叩き出しました。
そんなわけでもう一つの「京急線町歩き」を。
25年くらい前頃に、仕事の関係で横浜・日の出町に「ちょんの間」という格安裏風俗があるって聞いたことがありました。
非常に興味深かったので、突撃を考えましたが「イリーガルで怖いしこれはちょっと…」で、やめたことがありました。
そんな記憶を忘れていたのですが、町歩きをするようになって色々調べるうちに、色街の項目に「黄金町」の名前が目にとまりました。
その時、ちょんの間の話のことを思い出しました。
いろんな記事を見ると、一帯は元青線、最近まで裏風俗「ちょんの間」があって2004年くらいからの大規模な摘発や浄化運動があるまでは、歌舞伎町並みのデンジャラスゾーンだったと。
裏風俗地帯が壊滅した今でも、使われてた店舗や痕跡がそのまま残ってるとか。
そんな「黄金町」は京急の前身・湘南電気鉄道の始発駅だったと知って非常に興味深く思いました。
桜木町からの臨港線跡と比較的近かったのでそちらを回るのとセットで訪ねて見ました。
なんか、「明と暗を訪ねる」って感じになりました。
そばを流れる大岡川は横浜の桜の名所で、満開の時期にはイベントもあるみたいでしたが、訪ねた時はまだ開花前でした。
山下埠頭のほうから向かったので、地下鉄の坂東橋から野毛山方面へ徒歩で。思ったよりも近かったです。
交差する道の商店街に入りましたが、「町の商店街」的雰囲気で「らしい」感じがなかったので、裏路地へ。
すると雰囲気が一変。「怪しい裏通り」感いっぱいです。
風俗店がネオンを輝かせた以前の歌舞伎町と違い、一見するとなんでもないんですが建物にひっそり入ってるという。
なかなかワンダホーでないかいと。
川の向こうを見ると、京急の高架橋の下に写真と同じ光景が。
川の周りは桜並木で飾られて遊歩道のようになっていたので、こちらも裏側に何かあるはずだと裏道を。
こちらも異空間的空気感満載でエキサイティングです。
昭和的の雰囲気と独特の構造の店、ほとんどが空き家のためか生活感がないためでしょう。
これらが稼働してた時代は、夜になると道ゆく人に声をかけて誘ってたのかと。
多分、歌舞伎町のホテル街のとこで外国人女性が声をかけてたあの感じと同じではと。
怪しい空気に誘われるように奥へ奥へと探索していきました。
しかし今もやっぱデンジャラスゾーンには変わりないのか、K察がいたり、怖いおじさんがいたりと近づき難いところもありました。
あと、黄金町の駅からじゃなかったためか、写真にあった「今も現役の訳あり連れ込み宿」がある通りには出会わなかったのは残念です。多分、真ん中あたりから入って日の出町の方に向かったためでしょうか。
また、ご多聞にもれずここも再開発が進行中で、大岡川沿いのカオスな街並みと背中合わせに高層マンションが建っており、更地や工事中の場所もけっこうありました。
横切ってR16に出ると、重苦しい感じからパッと開けた明るい空気になるギャップが面白いです。
「アートの街」で町おこしを目指しているためか空いた店舗がアトリエに使われてたり、川の方ではカフェに再利用されてますが、ほとんどが空き家で生活感がないので、ダークで異空間的な空気が支配してるんではと。
そんなこんなで見渡しながら歩いて行くうちに、日の出町の駅に出てしまったので横浜まで戻ることにしました。
京急発祥の地らしきものはなかったのは残念ですが、今は駅名版が木張りになってるようで。
訪問した少しのちの桜が満開になってる頃、たまたまTVでここが映ってました。
桜祭りと新しい花見のレジャーとして、大岡川でボードに乗って川から見るというイベント。
その賑やかな雰囲気には歴史の「陰」の部分など微塵も感じさせず、何週間か前に薄暗い裏道を歩いてたことが不思議な感じになりました。
いつのまにか夜でも一人で歩けるようになった再開発された歌舞伎町同様、イメージアップに力を入れてるんだなというのを感じました。
青線…「売春防止法」が施行される以前、遊郭があったり許可の上なかば公然と売春が行われた場所が赤線と呼ばれたのに対し、無許可の非合法売春地帯を指した言葉。
その流れで売春がイリーガルになったあと、2〜30分1万円くらいの格安「裏風俗」を「ちょんの間」と言ってたとか。