基本は日帰り・ご近所さんへの旅鉄訪問記

確認より発見が目標の旅鉄と気まぐれ街歩き薄口日記の2本立てですよ〜

1986夏休み「国鉄」旅鉄。第2幕・3「ついに最東端の地に立つ」

こんばんは、1986年の旅。メインイベントとはいえ7月30日の後編です。

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「トドワラ」を見物し根室標津駅に戻り、ロッカーから荷物を出す。駅には結構な人がいた。今度は根室までまた列車の旅となる。すでにホームには釧路行きの2両編成の気動車が止まっているけど、列車別改札のため発車の5分前になってようやく改札が始まった、ホームでうろうろしてたらドアがしまったので焦った。

12:23発車。中標津までは行きの線路を戻る形に。並行してる標津川をわたると原野と酪農地帯の広大な車窓となり、30分で中標津に到着。

ここで30分の待ち合わせで標津線のもう一歩の路線、厚床行きに乗るのだけれど、向かいのホームに列車は止まっているけど、時間があるから待合室で待ってくれと駅員が。

荷物はその場に置いておいていいということだけど、並んでる人はみんなホームに荷物をおいて待合室に。しかし、その人たちも含めて待合室の中にすでに列ができ上がっていた。

例によって5分前に改札が開き切符を見せてホームに走るが、なんせ列車は単行なのですぐに席はいっぱい。私はなんとか席を取れたがボックス席に4人は窮屈。

列車は乗車率100%。さすがに経路が特殊だけに大部分がレールファンの様子。

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7月30日 4328D根室標津12:23ー中標津12:53
釧路方 キハ22ー170(乗車)
    キハ40-202

中標津13:23-厚床14:39
標津線354D キハ40-129


13]23定刻発車中標津の駅を出ると、登り勾配となり標茶方面のレールと別れ、この路線の車窓も酪農地と湿原の森が繰り返す「北海道らしいけど、大きな変化のない車窓」。とはいえ、意外とアップダウンが多かったです。

しかも街らしい街がないので、駅間が長い長い。隣駅まで10分はあるくらい。


しばらく走ってると、周りの人が前の方を見ているのでなんだろうと思ったら、なんと前の貫通扉を開けて走っているではありませんか。冷房なんて入ってない北海道の気動車。おまけに晴天で車内は超満員。いくら窓を開けても外に比べて蒸し風呂のような暑さの車内なので、車掌が車内の空気の入れ替えも兼ねて気を利かせたのでしょう。

そのうち後ろの扉も開けたのですが、さすがに走行中の風が強すぎたようで、半分開けた状態にして押さえていた。
デッキまで行ってみると、次々と丘を超えてる前面展望はなかなか。

丘の上まで登るとカーブしながら降ったりと退屈しませんでした。
(しかし、今なら考えられないことです。おおらかな時代だったのですね)


駅の数の割に1時間以上もかかって厚床に。割と飽きるような車窓ですが、とんでもないところを走ってる路線なのでまた乗りたいと思いました。

厚床は駅自体は結構大きいのだけど、周りの風景は牧草地が一面に広がっていた。家も少なく駅前に集まってる感じ。
ジャンクションらしくないところでした。


いよいよ最東端へ


ここから根室までは急行ノサップ3号で向かうのだけれど、10分遅れとの放送。しかし、実際に厚床に到着した時は20分遅れだった。

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写真がないので拾い物です。

遅れているので、乗車が終わったらすぐに発車。遅れを取り戻すためか。飛ばすとばす。制限速度いっぱいの本気モードで走っている感じ。通過駅のポイント通過もほとんど減速しないから左右にブンブン振られる。

エンジンがウナリを上げて走る列車をよそに、車窓は地の果て感を満喫する日本離れした景色。
落石あたりの海岸段丘は段丘というより、陸地が海に落ち込むような風景。話で聞いたとおり、いや、それ以上に生で見る車窓は迫力があり、なんかとんでもないところにきてしまったような感さえした。


景色に見惚れているうちに根室の街が近づいてくる。乗車時間の割にあっという間だった。
急行だと最東端の駅「東根室」はあっという間に」通過してしいました。

まあ、ここは明日訪問するからと思っていましたが,,,。


根室へは18分遅れて到着。一服する暇もなく納沙布岬行きのバスに乗り込む。
バスは列車接続のようでまっていてくれ、乗車がすむとすぐに発車。

市街地は割とこまめに停留所があったけど、家並みが途切れて原野の中に出るとバス停とバス停の間がトンデモなく長い。
途中から近所の小学生の集団が乗ってきたけど、これがよろしくない。恐らくお客が乗ってることがないせいもあると思うけど。

車内で騒ぐ、暴れるなどやりたい放題。引率の大人が全く中憂しないのがなってないなあと。
こいつらを地元のバスに乗せてやりたいと思うのでありました。

東の外れに向かうに従って、風が強く、冷たくなってきた。
さっきの子供たちは途中の周たくのバス停で降りてしまったので、再び静かに車窓を愛でることができました。


やがて、執着の納沙布岬の駐車場に。
予定では散歩をして北方館を見てのんびり戻る予定でしたが、着くのは遅れたので記念写真を撮って少し歩くともう帰りのバスの時間。

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せっかく最東端に来たのに、旅情に浸りたいとこですが、次のバスがないのでそのまま折り返しました。

くる時と同じバスで根室に戻りました、
途中の小さな湖に光る夕日が感動的。

今夜は初の宿泊。初めてのYH、場所優先で選んだ「根室玉屋YH」でしたが、会う人が口を揃えて「あそこのユースはやめたほうがいい」と言ってましいたが、初めてなので基準が分からないし、食事と風呂と寝床の心配をしなくていいから。

同室の人と話したり、ミーティングが意外と楽しかったりと言われてるほどひどいとこじゃなかったんですが。


写真は例によってないので、当時のスタンプを代わりに。

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今回も読んでいただきありがとうございます。