基本は日帰り・ご近所さんへの旅鉄訪問記

確認より発見が目標の旅鉄と気まぐれ街歩き薄口日記の2本立てですよ〜

最初で最後の「Maxとき」

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こんばんは。前回のブリッジ的に書いたPasmo定期は、無事返ってきました。
可能性の一つと考えていた、車庫まで乗って行ってました。


今日(10月1日)がMaxE4系の運行最終日だったとは。
引退の話を聞いてGWに乗りに行ったので、終了前に記事にしたかったのですが。

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Maxは初代E1系からのリアルタイム世代ですが、なぜか縁がなくて乗ったことがありませんでした。
おそらく、盛岡への通し乗車ばかりだったので、足の速い停車駅の少ない列車を使ってたからでしょう。


登場時はバブル期、都内はおろか距離の近い近郊でも地価高騰でマイホームが高嶺の花になった時代でした。

 

脱線しますが、「億ション」という死語があります。
23区内で一戸建ての家を売ってなかったわけではありませんが、中古でも5,000万円でも安い方。

不動産のチラシを見ると12,000万円という表記が。「一戸建てなのに意外と安いのもあるじゃん」と思ってよくみると、桁が1つ多い。先の値段の実際は1億2,000万円とかざらにありました。

それに関連して、月極駐車場は借りるのに月5〜6万はざらでした。
「それ本当に駐車場の金額?」と、郊外に住む友人に言われましたが本当にそうでした。

なので、実家を出て以来ペーパードライバーです。


交通費の支給は会社では経費として計上できるので、遠くても全額支給がデフォでした。
しかし新幹線定期との差額は基本自腹でしたが、「遠くてもマイホーム」って夢が残ってた時代でしたので。

あと、学生の利用も増えてました。
特に女子学生。両親からみれば仕送りをしなくてもいいのと、やっぱ上京して一人暮らしとなると心配だったからでしょう。


そんな時代背景があったので新幹線通勤が増えていき、普通の車両では混雑に対応できなくなっていました。
そこで、定員と座席数増のために2階建車両がデビューしたという記憶があります。


上野駅で初めて実車を見たとき、「ホントにデカイ」と「降りてくる人の多さ」に驚きました。
建築限界の関係で高さは、今の2階建グリーン車583系と同じだと思うのですが。

しかし、平屋部分がない2階建てが8両や16両連なっていたので圧巻でした。
それと、583系に乗った感じから、重心が高そうなので200キロを越える高速運転した時の乗り心地はどうなんだろうと。


最初の頃は朝の混雑時間帯は「なすの」中心の運用でしたが、増備が進むと8両固定編成を2連16両編成で混雑する時間帯の「やまびこ」にも入ってました。この時の定員は世界の高速列車にはない輸送力列車だったとか。

「やまびこ」も時間によって、仙台以南の自由席は当たり前に通路までいっぱいでしたので。


長い前置きですいません。


MAXときの本数と時間が限られているので、一番早い時間の15:37「Maxとき330号」で帰ることにしました。
前日に新潟に泊まって午前中は新津の「鉄道資料館」を見に行き、ファイナルの「最初で最後のMax体験乗車」となりました。

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4月頃から「さよならキャンペーン」が始まったので、新潟駅はポスターがいっぱい。
車両も記念エンブレムがついておしゃれじゃないのって感じです。

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GWの旅で、ここだけはこだわったので2列シートを予約。
なんだかんだでも、「お初」は期待します。

個人的にはMax独特の幅広のドアが、このクルマの使命を表してると思います。

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室内自体は新幹線車両って感じで、2階席の感じも普通列車の2階建グリーン車をよく使っているので視線の高さは同じかなという感じ。
しかし、小窓じゃないので視界は広いです。

座席は20年前のものなので、最新のE235系グリーン車のようにコンセントがあったりとかはないけど標準でしょう。
恥ずかしながら、自由席は3×3というのは忘れてました。それは狭そうな感じがしますがどうなんでしょ。

っていうか、3人席はいっぱいだと窮屈で身動きが取れなくなるので普段から避けてますが。


夏休みくらいから「お別れ乗車」でうるさくなりそうだったので、早めにと計画しました。
まあ、わけのわからない緊急うんちゃらのせいかGWとは思えない空き具合。

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ちなみに新潟は何も出てないので、20時過ぎても飯屋やスタバに入れる。素晴らしいと思いました。


上越新幹線は一応完乗してますが、夜だったため越後湯沢から先は初乗りと同じでした。
確かに2階席は防音壁より高いので車窓がよく見えていいです。

気にしてた横揺れはさすが新幹線。走行安定性はしっかりしててノーマルな車両と変わりませんし、普通グリーンの2階席より走行音も少なく静かでした。


長岡までは米どころの新潟平野。田んぼのど真ん中を突っ走る感じでした。

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ここを出ると山間部になるのでほとんどトンネル。
次の停車駅、浦佐は山間部の町。

またトンネルが続いて越後湯沢は観光地と、停車駅ごとに変化があるので退屈しませんでした。

長い大清水トンネルを出ると上毛高原
ここからは、車窓に注意して見てると、トンネルを出たところに吾妻線が見えたので興味深い話を聞いた中山トンネルだなと。


中山峠の下を通るこのトンネルは、地図では直線でかかれてます。
しかし、中でS字カーブがあって減速しながら通過しています。

ここは掘削中、異常出水があり工事はストップ。
結局、掘り進めるのは困難ということでその部分を避けて掘り進めたそうです。

そのため、東北新幹線と同時に開業する予定が間に合わなくなり、上越の方が後になった原因の場所だそうです。


北陸新幹線が合流すると高崎。
もうここまできたのって感じでした。

東北新幹線と違って町外れを通るので意外とスピードが出てて、大宮まで早い。
普通列車だと長くてキツイ区間ですが、料金払うだけあるなあと。


ここからは埼京線と並行区間。市街地のため在来線並みのスピードですが荒川を渡ると帰ってきたんだーって気分。
田端で山手線が見えるとエンディング。


定刻どおり東京駅に到着。
「最初で最後のMax乗車」が終わりました。

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じっくり眺めて家路につくために中央線ホームに向かいました。


私的にはMaxと583系は時代の求めと反映で生まれた車両だと思います。
後継の同型車が開発されなかったのは、航空機でジャンボ機がなくなったように「輸送力重視」ではなくなったのでしょう。

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今回も読んでいただきありがとうございます。