埼京線の知られざる未成線
こんばんは。当たり前にいつも乗っている埼京線の隠された事実があったとは。
大宮と新木場を結ぶ、東京でのライブには
欠かせない埼京線。
しかしその反面、川越線部分の荒川橋梁は
関東でも1、2を争う長い鉄橋で、
他の部分も田園の真ん中を走る関係で、
「雨が降れば止まる、風が吹くと止まる」と
言われるトホホな路線ですが、
高い戦闘力の路線であるのは確かです。
その埼京線、YouTubeの動画見てたら
実は川越ー新木場間ではなく、
宮原や桶川の方が始発の計画だったとは。
初めて聞くことです。
現在の線形ではさいたま新都心を過ぎたところで
トンネルに入り、大宮は地下駅。
上越線に沿って鉄博のところで地上に出て、
川越線に入っていくという形。
川越線はそのためにホームを10両対応の
全駅行き違い可能な駅に改良されました。
言われてみれば妙です。
埼京線を川越発着にするメリットはあまりありません。
実際、大宮から先は30分毎で
電車が大幅に増えたわけではありません。
小江戸川越を宣伝してますが、
JRの川越駅は蔵造りの通りとはかなり離れています。
渋谷直通は後になってからで、
本川越駅からすぐに蔵造りの通りのある
西武とも勝負になりません。
最短距離は川越街道に沿った東武東上線で
所要時間では圧倒的に勝っています。
メリットらしいものはないと思ってもいいでしょう。
そこで埼京線の生い立ちです。
元々は新幹線の見返り路線として
鉄道空白地帯に引かれたのです。
大宮始発でもいいくらいです。
実際に宮原に行ってみると、
路盤にする広さの空き地が続いています。
JRは手放さずに、駐車場などとして
使っています。
これだけ見ると何か野望があったことは
推測できます。
その野望、上越線乗り入れには大きな問題が
あったのでした。
通勤路線となれば10両編成の電車が
かなりの数が必要になります。
当然、新しく車両基地を作らねばなりません。
しかし、武蔵浦和手前の現ロッテ浦和工場の土地を
候補にし、用地買収を行なったところそれが難航。
そこで、将来の拡張も可能な土地として目をつけたのが田園地帯の川越線。
川越の手前、南古谷だったのでした。
周りには何もありませんのでいつのまにか
車両基地ができてしまいました。
そして今の形になったのですが、
宮原方面では空いている敷地を使って、
通勤新線を敷設してもらう運動を
行なっているようです。
今回も読んでいただきありがとうございます。