前回は西武新宿線の幻の駅を書いてみましたが、池袋線の「上り屋敷駅」と同じ頃、短期間だけ存在した駅がありました。
新宿線ユーザーの方なら、鷺ノ宮の変電所のところに四角くはみ出して盛り土のある「駅の跡じゃないの」というのを車窓に見かけたと思います。
踏切から見える変電所越しの盛り土は、まさに「西鷺宮」という駅の跡です。
1942年当時。付近にあった学校への通学最寄り駅として開業されました。
しかし、1953年、上り屋敷駅とともに廃止された短命の駅でした。
それ以外は何も残ってないんですね。
ちなみに最寄りの踏切は鷺宮に住んでいた時、裏道として使っていた道でした。また、付近は住宅街で学校があった痕跡さえもありません。
廃止された駅ではありませんが、高田馬場の次の駅、「下落合」は現在の場所から300mくらい高田馬場よりにかつてあったようです。
位置的には新目白通りを挟んだ氷川神社のあたりと思われます。
歩道橋から眺めるとわずかにそんな痕跡っぽいのがありますが、はっきりしないので「そう思え」物件ですね。
ところで、下落合というか高田馬場といえば、神田川が目白台を削ってできたがけです。
そのため付近は坂の名所になってますが、その中でも湧水のある「おとめ山公園」はオスス目の穴場的場所です。
「おとめ山公園」は別名「落合秘境」と呼ばれた都市の中の自然です。
岩の隙間からこんこんと水が湧き出ていて、その水は東京の名水57選に指定されています。
住んだ水が林の中に流れを作って園内の池に流れ込んでいます。
また、公園に沿った坂道にも微量の水が湧き出してるということです。
その綺麗な水を使って蛍の養殖も行なっています。
ちょっとした雑木林の公園ですが、駅からも近く、気分転換や休養をとるのに好適な自然を感じれる隠れ家的場所です。